計画道路に土地が掛かっている場合は、立ち退きが必要になります。
都市計画道路とは、都市計画法に基づいて計画決定された道路で、日本全国にあります。
もちろん北区内にも計画道路が複数あり、完成しているものから、まだ工事の時期が未定のものまであります。
北区内で計画決定されている道路の正確な工事進捗率は不明ですが、計画図を見てみると30~40%くらいかなという感じです。
既存の道路を拡幅する予定の道路が多いですが、中には住宅街を通す計画の道路もあります。
そこで、計画決定されている道路の中から、工事実現が大変そうな道路を、いくつかピックアップしてみました。
◆岩淵町周辺
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東本通りから国道122号線(北本通り)と交差して、新荒川大橋に抜けていく道路です。
計画地には住宅だけでなく、お寺や墓地もあります。
現在、この計画道路は「計画内容再検討路線」になっているので、もしかすると計画自体が無くなる可能性もあります。
◆十条仲原周辺
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赤羽駅西口駅前から伸びる道路が埼京線の高架をくぐった辺りで分岐して、環状七号線を抜けて十条駅方面へ向かう道路です。
赤く塗られている部分は既に工事に着手している区間、赤白の一点鎖線になっている道路は「優先整備路線」と言って、近々着工が予定されている区間です。
住宅街を抜く問題の道路は、色が塗られていない道路なので、まだ工事時期が決まっていません。
しかし、岩淵町の道路と違い計画の見直し予定は今のところありません。
◆上中里付近
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JR京浜東北線「上中里」駅付近に新たな鉄橋を架け、明治通りへ抜ける道です。
他の道路と違い、上中里駅前(高い)と明治通り側(低い)の高低差を利用して、高架で抜く計画と思われます。
しかし、住宅の上に道路を作る訳にはいきませんので、他の道路と同じく立ち退きが必要なのに変わりはありません。
◆西ケ原周辺
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豊島区駒込方面から本郷通りを抜けて、上中里駅方面へ抜けていく道です。
本郷通りから上中里駅前までは既存の道がありますが、問題の「補81号線」も住宅街とお寺、墓地を貫通して通す計画の道路になっています。
この道路も着手時期は未定です。