トウリハウジング通信 2023年2月号

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不動産ID

不動産の場所を示すには、登記上地番と住居表示 2つの方法があります。地番は法務局が定めた表示で、登記上の土地1筆ごとに固有の番号が割り振られています。以前は地番が住所として使われていたのですが、土地を分筆したときに新しい番号が振られたり、合筆して地番が変わったり、長い年月の間に番号が順序良く並ばなくなってしまいました。その結果、探している地番がどこにあるのか分かりづらくなって、郵便配達などにも支障が出てきました。これを解消するのに実施されたのが住居表示です。

住居表示は日本全国で実施されているのではなく、住居表示が実施されていない地域では現在でも地番が住所として利用されています。住居表示は市区町村が定めた表示方法で、それぞれの街区の起点になる角から時計回りに枝番をつけていきます。

枝番は建物の玄関を基準に決めていますので、建て替えをして玄関の位置が変わった場合には枝番が変わることもあります。しかし住居表示が実施されていても建物を特定しにくい場合があります。

例えば〇丁目〇番1号、2号、3号と枝番が付けられた後に、2号の敷地の建物を取り壊して複数の建物を建てて、新しく建った家の枝番が全部2号になってしまった場合です。また建物を特定させる名称が異なるために特定できない場合もあります。

例えば、渡辺マンションという建物があって A社「渡邊マンション」  B社「渡邉マンション」という名前で登録していたとすると、「渡辺マンション」では、検索できないことがあります。

このような不具合が発生する原因として考えられるのは、建物の所在を管理するのが、郵便局、電気、ガス、水道など、建物を特定する方がそれぞれ独自の方法で把握していて、統一された方法で管理されていないためです。

不動産IDは、統一した番号で建物を特定できることの他にもできることがたくさんあります。これによって最も便利になるのが不動産業界です。現在、不動産の調査をする際には、登記情報、都市計画、道路の種別や幅員、ガス・水道・下水の埋設管、水害履歴などを公開されている情報でさえ、それぞれのところから個別に収集して、更に現地の調査をしています。この非効率な作業をテクノロジーの力を借りれば効率化することができます。

つまり不動産IDを検索して、これらの情報を一目で見ることができるようになるということです。これによって不動産業界としては効率的になり、またこの情報がオープンになれば、これから不動産を購入したり、借りたりする際にお客様が簡単に過去の修繕履歴や水災の状況、インフラなどの情報を閲覧することができるようになります。そうなると不動産取引が透明化して分かりやすいものになります。


このように便利になる可能性がある不動産IDですが、問題もあります。マイナンバーについてはご存じのように国が主体となって健康保険や年金などに紐づけていっていますが、マイナンバーの個人情報は一般には開放していないので、見ることはできません。ところが不動産IDは、国が情報を紐づけるようなことはしません。国が不動産の管理をすることを目的にするのではなく、個人や会社が独自に管理している情報を統一した番号で定められた不動産IDに情報を紐づけていくことで誰でも簡単に不動産の情報を見ることができるようにすることを目的にしています。

そのため不動産の情報を持っている個人や会社が不動産IDの中にどれだけ入るのか、更には行政が水害履歴や都市計画などの情報を入れるのか、ということが課題です。また直接的には個人情報は分からないとは言われていますが、登記情報まで見ることができれば、所有者の住所、氏名、そして金融機関からどれだけ借入をしているかという抵当権の設定金額まで一目で確認することができます。今後これらの問題を解決して、運営していくことができれば便利で利用しやすいものになっていくものと思います。

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トガリネズミの一日はきっちりしています。毎朝同じ時間に起きて、お気に入りのはちみつビスケットを食べて、いつもの電車に乗って、仕事場に向かいます。仕事場では仕事をしっかりこなし、お昼は同僚と持ってきたお弁当を食べ、仕事が終わるとお買い物をしながら帰宅します。

あるお休みの日、蚤の市に出かけたトガリネズミは、お気に入りのマフラーと交換に、テレビを手にいれました。

編集後記

近頃は、原油や液化天然ガスの価格の上昇によって、電気料金が高騰しています。時期的にも暖房が欠かせない冬に、この電気料金の値上げは厳しいものがあります。でもだからと言って暖房を使わないでガマンするのは危険です。居間や脱衣所が18°C以上の住宅に住んでいる場合、ヒートショックのリスクが高い、熱い湯舟で入浴をする人の数を1とすると居間や脱衣所が18°C未満では、約1.8倍になるという調査結果が出ています。また総コレステロール値が基準範囲を超える人の割合や心電図で異常所見がでる人の割合も増加するそうです。寒い家というのは健康に良くないのですね。実は我が家はエアコンをつけていても足元がとても寒いです。なぜこんなに寒いのか調べてみると、冬は部屋で暖房をつけていても部屋から窓を通して熱が出ていく割合は50%以上になるそうです。因みに夏は家の中に入ってくる熱の70%以上が窓からだそうです。では、どのような窓が良いのでしょうか。窓枠はアルミでなく、熱が伝わりにくい樹脂を使う、ガラスは複層ガラスに特殊金属膜をコーティングして、2枚のガラスの間には熱の出入りを抑制するアルゴンガスを入れる、これらを満たした高性能なサッシを入れると断熱性、遮熱性が向上して、より快適な住まいにできるのだそうです。間もなく、北区志茂5丁目で建売住宅を建築します。そこで高性能サッシを取り入れることにしました。我が家とどれくらい断熱性、遮熱性が違うのか、体験してみたいです。

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