東京都北区「師団坂」名前の由来は?

公開日:

更新日:2024/10/13

カテゴリー: 地域情報


北区は南北に走っている京浜東北線の線路を境にして東側が低地、西側が高台となっています。
そのため、北区には坂が多くあります。

今回ご紹介する坂は、「北区赤羽台4丁目2番付近」から「北区赤羽台3丁目6番先」まで延びる「師団坂(しだんざか)」です。

坂は、埼京線の線路脇にあり、形状は「く」の字で、坂の一番上で大きく西側に曲がっています。
坂の上と下では高低差が約15.16m、長さは約310mあります。

東京都北区 師団坂

この坂は、明治20年(1887)に「丸の内」から「赤羽台」に旧陸軍の「工兵大隊」が移転してきたのに合わせて作られました。

この坂の途中や坂上に工兵隊の兵営があったことから、「工兵坂」とも呼ばれていました。


坂は八幡神社の入口付近から始まります。

坂の右手に見える鳥居の先にある八幡神社(赤羽八幡)は、江戸時代より赤羽根村、下村、袋村、稲付村、岩淵宿の総鎮守になっています。

【師団坂 坂下から】
東京都北区 師団坂


八幡神社を過ぎた辺りです。

この辺りから右手に、坂上にある学校の施設が見え始めますが、この辺りも兵営になっていました。

【師団坂】
東京都北区 師団坂


だいぶ坂の上まで登ってきました。
このあたりで坂が「く」の字に折れています。

【師団坂】
東京都北区 師団坂


振り返ると眺望が良く、街並みが見えます。

【師団坂】
東京都北区 師団坂


まもなく頂上に到着です。

この高台からは埼京線の工事の際、古墳石室(東京都北区指定有形文化財)も見つかっており、現在は中央公園(十条台)に保管展示されています。

【師団坂】
東京都北区 師団坂


坂の一番上に到着しました。

この坂の先には、大型の病院(東京北医療センター)があります。

【師団坂】
東京都北区 師団坂

 

 

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